タイルボード施工資料
施工前の確認事項
- ●内装用タイル専用のタイル下地ボードです。外壁には使用できません。
- ●湿気ある下地、施工後に湿気を帯びる可能性のある下地または、たわみのある下地には施工しないでください。
- ●浴室用途や水を大量に使用する施設の壁面には使用できません。
- ●接着剤専用のタイル下地材です。モルタル下地には使用できません。
- ●大きな振動を受ける恐れのある場所や、高温度・高湿度になる場所には施工できません。
- ●大型タイルは30cm角程度までとし、厚さが10mm以上のものは施工しないでください。
施工方法
下地組み
柱や胴縁、間柱は不陸やあばれの出ないように、しっかりと平滑303mm~455mmの間隔で組んで下さい。
ボードの切断
ボードを切断する場合にはスレート鋸で切断するか、又はカッターでの筋切りを行って下さい。
筋切りの際にできたバリはヤスリ又は鉋で平滑に仕上げて下さい。
ボード張り
ボード継ぎ目は突付け張り床面から5~10mm浮かせて下さい。
隙間および突付け部分にはアクリル系コーキング材を充填し、更に専用防水テープも併用して下さい。
目透かしとする場合には5mm以下にして目地にはアクリル系コーキングを充填し更に専用防水テープも併用して下さい。
ボードの留付けはステンレススクリュー釘またはビスを使用して外周100~200mm、中間部150~300mm以下の間隔で板端部より15mm以上内側にしっかりと留付けて下さい。
納まり部分の処理
出隅および入隅の納まり部分には、専用の防水テープで処理して下さい。
配管および金具の取り付けは、胴縁を補強して取り付け、コーキング材を充填して下さい。
タイル張り
下 地
不陸やあばれが無いことを確認し、ボード表面のホコリや油脂分をきれいに取り除いて下さい。
接着剤の選定
使用する接着剤は、一般的なものとしてエポキシ系接着剤、水掛かりのある部分には耐水性のあるアクリル系、ラテックス系、大型タイルの場合には高粘度タイプの接着剤を選定して下さい。
耐震性を目的とする場合としては、弾性系接着剤を選定して下さい。
接着剤の塗布
一度に1~2㎡程度の面積を平ゴテ(金ゴテ等)で厚さ3mm位に塗り広げてから直ちに櫛目ゴテで櫛目をたてながら、余分な接着剤をかきとって下さい。
貼り付け
接着剤を塗布してから直ちに貼り付けて下さい。
(あまり長時間経過すると接着剤表面に皮張りができ、タイルへの馴染みを悪くするおそれがあります。)
基準線に沿ってタイルをもみ込むようにし、しっかりと圧着して下さい。
目地詰め
半日以上経過し、貼り付けたタイルが動かない状態になってから目地処理を行って下さい。
※接着剤の仕様は下図を参照して下さい。
推奨接着剤
メーカー名 | 製品名 | 製品名 | ||
---|---|---|---|---|
コニシ(株) | ボンドエフレックスタイルワン | 塗布量:1.5~2.0kg/m3 | ||
セメダイン(株) | タイルエースPro | 塗布量:1.5~2.5kg/m3 | タイルエースL Pro | 塗布量:1.5~2.5kg/m3 |
(株)タイルメント | MS-20 | 塗布量:2.0~4.0kg/m3 | インテリアフレックス | 塗布量:2.0~2.5kg/m3 |
※接着剤のお問い合わせは上記製造メーカーまでお問い合わせ下さい。
標準施工図
1.タイルボード断面図
①タイルボード施工図
(断面図)
②タイルボード 防水に配慮した
場合の施工図(断面図)
2.タイルボード土台との取り合い