リプライトN施工資料(一般下地)
施工説明
- ● 施工前にこの施工説明をよく読み、正しく施工してください。
- ● 同梱の取扱説明書は必ずお施主様にお渡しください。
- ● 施工される前に品番及び輸送時の破損・傷の確認をお願い致します。その後の責任は負いかねますので、ご注意ください。
- ● リプライトNは建築基準法・火災予防条例などの法令・法規に従って施工してください。
- ● リプライトNは環境の変化により伸び縮みがあります。必ず注意事項に従って施工してください。
- ● リプライトNは浴室用途や水を大量に使用する施設の壁面には使用できません。
- ● リプライトNは保護フィルム、品番ラベルの貼付け面が表面です。
- ● 湿気を帯びた下地・施工後に湿気を帯びる可能性のある下地や、高温度・高湿度になる場所には施工しないでください。(剥がれや浮きの原因となります)
- ● 搬入時、現場内での運搬はリプライトNがたわむため、2人以上で作業を行ってください。
- ● 5℃以下の環境では施工しないでください。(接着剤の硬化不良の恐れがあります)
- ● 接着剤、シーリング材、プライマーについては、製品安全データシート(MSDS)をご確認ください。
安全についてのご注意
下記の注意事項は、ケガや事故を事前に防止するためのものですので、必ずお守りください。
注意事項 | 想定される危険性 | |
---|---|---|
専用両面テープ・専用接着剤以外は使用しないでください。 | 剥がれによる落下の恐れ | |
下地施工は材料メーカーが指定する方法を厳守してください。 | ||
家庭用加熱調理機器とリプライトN表面とは十分な距離を離してください。詳細については2.貼付け壁の確認をご参照ください。 | 表面変色の恐れ | |
業務用加熱調理機器の場合は、家庭用に比べ熱量が極端に高く、近接する部位にはご使用できません。 | ||
運搬・作業時には滑り止め手袋を着用するとともに、加工時に粉じんが発生するため、保護マスク・保護メガネを着用してください。尚、防じん丸のこを使用し、換気を良くして作業を行ってください。もし、粉じんが皮膚についたり、目・鼻・口に入った場合は、速やかに水で十分洗い流してください。また、異常を感じたら医師の手当てを受けてください。 | けがもしくは健康障害を生ずる恐れ | |
カット・加工した端部で手を切る可能性があるため、必ず端部をサンドペーパーで面取りをしてください。 |
施工の手順
商品仕様
品名 | サイズ(mm) | 梱包単位 |
---|---|---|
リプライトN | 3×6(t3×935×1850) 3×8(t3×935×2450) |
2枚/梱包 |
品名 | サイズ・容量 | 梱包単位 | |
---|---|---|---|
専用接着剤 | 接着剤 MS-100 | 333ml | 1本 |
専用両面テープ | 両面テープ SR-10 | 20mm幅×10M/巻 | 1巻 |
シーリング材 | シーリング材 SK-330□□(ホワイトWH・ダークアイボリーDI・ライトグレーLG) | 330ml | 1本 |
アルミジョイナー | 平目地用 NAJ-□□□H(シルバー111・ホワイト101・アイボリー102) | 2.73m | 2本もしくは20本 |
見切り用 NAJ-□□□M(シルバー111・ホワイト101・アイボリー102) | 2.73m | 2本もしくは20本 | |
出隅用 NAJ-□□□D(シルバー111・ホワイト101・アイボリー102) | 2.73m | 2本もしくは20本 | |
入隅用 NAJ-□□□E(シルバー111・ホワイト101・アイボリー102) | 2.73m | 2本もしくは20本 |
施工用資材推奨品
【接着剤】
- ボンドMPX-1(コニシ株式会社)
- ボードロック315/SF(セメダイン株式会社)
- MK-720(株式会社タイルメント)
【両面テープ】
- TMテープW1-20(コニシ株式会社)
- ボード・パネル用テープ(セメダイン株式会社)
- ボードタック(株式会社タイルメント)
※接着剤のお問い合わせは上記製造メーカーまで、お問い合わせ下さい。
施工工具
加工に関する道具は下記をお使いください。但し、ハマカケが起こらないように刃物は新しいものをお選びください。
1.切断加工
防じん丸のこ(チップソー・ダイヤモンドソー)
施工時における切断用刃物について
- 刃物には「外径」「刃厚」「刃数」の規格があります。
- 「外径」「刃厚」はお手元のチップソーに合ったものをご使用ください。
- 「刃数」はできるだけ多いものをご使用ください。 例)チップソー「刃数」:φ100の場合P100、φ125の場合P80
2.穴あけ加工
ドリル、ホールソー、ルーター、トリマー
3.仕上げ
サンドペーパー、ヤスリ、デコラカンナ
施工前の確認
1.下地の確認 【重要】
まずはリプライトNの施工が可能かどうか確認ください。
(1)下地の種類のチェック
■適しない下地について
- 湿気を帯びた下地
- ALC躯体への直貼りはできません。
- RC壁面への直貼りはできません。
- 塗装面・クロス面・化粧面への直貼りはできません。
※その他、下記「施工可能な下地」に該当しない下地の場合は、必ず当社までお問い合わせください。
■施工可能な下地について
- プラスターボード(推奨12.5mm以上)
- モルタル面(含水率4.5%以下・接着強度1.0N/mm2、平滑な金ゴテ仕上げ、不陸2mm以下) ★
- アスノン(スラグせっこう板・推奨6mm以上) ★
- ケイカル板(推奨6mm以上・比重0.8以上) ★
- ラワン合板(推奨9mm以上) ★
★プライマーを全面に塗布してください。 推奨 セメダイン(株)製プライマー「MP-2000」
【ご注意】
※下地材の選定と構造の作成は建築基準法や火災予防条例などの法令・法規に適合する様に行ってください。
■躯体への下地材固定方法について
①軽量鉄骨壁下地
スタッドは65形以上を使用してください。
下地材(プラスターボード等)を専用ビスで200~300㎜ピッチで固定してください。
※枠廻り・出隅・入隅部分の下地材端部はビスで確実に固定してください。
②RC壁
- モルタル仕上げの場合
モルタルはRC壁に対して接着が良いものを選定し、不陸がないように金ゴテ仕上げとしてください。
※モルタルの含水率が4.5%以下になってから施工してください。(接着強度1.0N/mm2以上) - 木胴縁の場合
24mm×45mm程度の縦・横胴縁を300mmピッチで躯体にアンカー・カール・釘などで固定し、下地材(プラスターボード等)を専用ビス(200~300mmピッチ)と接着剤を併用して固定してください。 - GL工法の場合
プラスターボードメーカーの仕様を厳守してください。
※GLボンドは水性ですので、施工後は養生を充分取ってください。目安として約20日間は養生が必要です。(乾燥したことを確認してから施工してください。)
(2)下地の施工精度のチェック
- 壁面の水平・垂直の確認を行ってください。
- 壁面に不陸がないようにしてください。
2.貼付け壁の確認
キッチン部壁面の下地構造は法令に従い、施工してください。また、リプライトN表面への極度な熱伝導を防ぐため、次のことが守られていることを確認してください。
ビルトインタイプコンロの場合
- コンロの側面からリプライトNの表面まで15cm以上離してください。15cm以上離せない場合、コンロの熱により変色やコゲが発生する場合がありますので防熱板を使用してください。
- グリルの排気口が背面側に設置しているタイプのクックトップについてはグリル排気で壁面が高温になり、変色やコゲが生じる場合があります。奥行き65cm未満のカウンターで使用する場合は防熱板を使用してください。
- 奥行き65cm以上のカウンターで使用する場合もコンロやグリルダクトと壁面が近接する位置に設置するなど、壁面が高温になる懸念がある場合は防熱板を使用してください。
ジョイナー使用上のご注意
コンロ廻りのご注意:コンロに接近する部位に目地を取らないでください。
据え置きタイプコンロの場合
- 据え置きタイプのコンロで壁面とコンロの距離が15cm以上離せない場合(側面、背面)は防熱板を使用してください。防熱板を設置する際、防熱板メーカーの施工説明書に従って壁面との距離を必ず取ってください。
- ※以上の条件を満たしても直接炎がリプライトNに当たらないようにご注意ください。
- ※コンロの周囲の壁面構造は各自治体の火災予防条例などにより規制されます。規制に従った構造を作成してください。
- ※4600kcalを超える業務用コンロに近接する部位には使用しないでください。
- ※加熱された鍋類が直接リプライトNに触れる事が無いようにしてください。
- ※リプライトNの表面化粧層の耐熱温度は180℃以下となります。それ以上の熱が加わると化粧面に変色やコゲ、化粧層の剥離が発生することがあります。(変色やコゲ、化粧層の剥離が発生しても不燃性能には影響ありません)
3.納まりの確認
①ジョイナー部納まり | |||
---|---|---|---|
平目地 | 見切り部 | 出隅 | 入隅 |
【ご注意】
- ※ジョイナー納まりの場合は、リプライトNに差し込んでから施工してください。また、ジョイナーは両面テープ等を用いて、しっかりと固定してください。
- ※水廻りにて施工する場合、必ずジョイナーの中にシーリング材を注入して施工してください。
②シーリング部納まり | ③目透かし部納まり | ④天井部納まり | ||
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入隅部 | 平目地部 | 目透かし | 平目地部 | 壁ー天井 接合部 |
【ご注意】
- ※天井部への施工には、落下の危険性がありますので、アルミハット型ジョイナーを必ず使用してください。
★株式会社創建製「アルミハット365」を推奨します。 - ※リプライトNを天井に施工する場合は、3尺×4尺サイズ(935mm×1225mm)以下にカットして、使用してください。
- ※リプライトNを突き付け施工しないでください。高湿度下でリプライトNが伸び、突き上げを生じたり、低湿度下で収縮して、すき間を生じたりする場合があります。
施工方法
1.割り付け・プライマー下地処理
下記の注意事項を遵守して割り付け・下地処理を行ってください。
割り付け時の注意点
- 下地材の目地とリプライトNの目地が重ならないように、割り付けてください。
- リプライトNで突き付け施工はできません。
- シーリング材・目透かしで施工される場合、3mm以上の目地を取ってください。ジョイナーで施工される場合も、必ずクリアランスを取ってください。
- 開口部の位置及び外観を考慮して、端材が少なくなるように割り付けてください。
キッチンで使用する場合
- パネル先付け納まりの場合、吊り棚・天板へ20mm呑み込ませて割り付けてください。また、パネル後付け納まりの場合、吊り棚・天板とのチリ3mmを取って割り付けてください。
- 左右の割り付けはチリ3mmを取ってください。
切り欠き部がある場合
- 上図のような切り欠き部が大きい場合、クラック発生の恐れがあります。(上図のような場合、切り欠きではなく、複数枚を使用する割り付けとしてください。)
下地材がモルタル面・アスノン・ケイカル板・合板の場合
リプライトNを貼付ける部分の下地材全面に予めプライマーを塗布してください。
【ご注意】
- ※推奨プライマー以外のプライマーを使用する場合取扱い説明書をよくお読みの上ご使用ください。
2.カット・加工
下記の注意事項を遵守してカット・穴あけ・切り欠きを行ってください。
カットする時の注意点
- 切断は当木を用いて、必ず刃物を表面から入れて裏面から出るようにしてください。(表面には保護フィルムが貼ってあります)
- 保護フィルムが付いていますが、取り扱いには充分ご注意ください。
面取り方法
カット面はサンドペーパーを当木にそえて面取りしてください。
穴あけ・切り欠きの注意点
- 穴あけ・切り欠きは必ず12φ以上の刃物を用いて、表面からコーナー部に穴をあけてから行ってください。
- カット後のバリ・カケは、クラックの原因となる場合があります。カット面をサンドペーパーで平滑にしてください。
コンセントなどの穴あけ
切り欠き
【ご注意】
- ※右図のようにピン角でカットした場合、クラック発生の恐れがあります。ピン角でカットした場合、切り欠きではなく複数枚を使用する割り付けとしてください。
3.両面テープ貼付け・接着剤塗布
下記の注意事項を遵守して、両面テープ貼付け・接着剤塗布を行ってください。
テープ貼付けの注意点
- リプライトNの端部に接着剤を塗布するためのスペース30mmをあけて、両面テープを貼付けてください。
接着剤塗布の注意点
- 接着剤は高さ4mmを目安に塗布してください。
- リプライトN外周には必ず接着剤を、塗布してください。
- リプライトN3尺×8尺1枚に対して、接着剤を1本が目安の塗布量です。塗布量が少ない場合、剥がれなどの原因となります。
- 接着剤塗布後10分以内に貼付け圧着してください。
【専用接着剤使用時のご注意】
※気温は5℃以上で施工を行ってください。
標準塗布パターン
コンセントなどの穴あけ
一般
切り欠き
- 開口部・切り欠き部は、両面テープ・接着剤により補強してください。(下地側に両面テープ貼付け・接着剤塗布する場合も同様です)
4.貼付け・圧着
下記の注意事項を遵守して貼付け・圧着を行ってください。
貼付け時の注意点
- リプライトNを貼り付ける際に、中央部に浮きが発生しないように注意してください。又、貼付け時は開口部・切り欠き部に歪みが発生しないようにしてください(施工後のクラックの原因になる場合があります。)
※両面テープが壁面に一度接着すると、調整ができなくなります。
圧着する時の注意点
- 両面テープ部をしっかりと押さえてください。
※接着剤部を押さえると泣き別れの恐れがありますのでご注意ください。
5.シーリング
下記の手順に従ってシーリングを行ってください。(シーリング材納まりの場合)
マスキングテープを貼り付け、奥までしっかりとシーリング材を注入する。
ヘラなどを用いて、余分なシーリング材をかき取る。
マスキングテープをゆっくりと内側に剥がす。
入隅のシーリングについて
【ご注意】
- ※リプライトNの表面はシーリング材の密着が悪い為、リプライトN表面にシーリング材を塗布する場合は必ずプライマーを使用してください。
6.保護フィルム剥がし
2日間以上養生後、表面の保護フィルムを剥がしてください。
在庫・保管に関して
【ご注意】
- ※在庫・保管は直射日光や雨の当たる場所を避け、風通しの良い屋内に保管してください。
- ※地面への直置きは避け、平らな場所でパレットなどの上に平積みしてください。壁などに立てかけると、反りの原因になりますので、絶対におやめください。
その他の注意事項
平成12年施行の改正建築基準法により、不燃認定ラベルの貼付け義務がなくなりました。