アスノンコート
- ■不 燃 NM-8315
- ■VOC規制対象外製品

施工要領
工事の種類
内装化粧板接着工法(不燃化粧板貼り付け工事)
化粧板製品名
[アスノンコート]
■一般名:化粧スラグせっこう板 ■不燃認定:NM-8315 ■表面仕上げ:アクリルウレタン樹脂塗装
■エコマーク認定:第09123031号
推奨副資材
[接 着 剤]
エヌビーエル専用接着剤、他にコニシ MPX-1、PX3100F、
セメダイン ボードロックSF、タイルメント MK-710
[両面テープ]
エヌビーエル専用両面テープ、他にコニシボンド MPXテープ/Vタック、
セメダイン ボードテープ310、タイルメント ボードタック
※上記の接着剤、両面テープは推奨品です。下地や施工条件によって、施工性と性能は異なりますので、エヌビーエル専用品以外の推奨品をお使いの場合は、接着剤メーカーにご確認ください。
施工手順
?ボード下張り
あらかじめ施工されている下地に、下張用のボードを張る。
?墨出し・割付け
ボードに割付け、墨出し。継ぎ目は3mm以上の目透かしか、ジョイナー使用。
?切断加工
割付けに合わせ、アスノンコートの切断。
?裏面に両面テープ及び接着剤塗付
アスノンコートの裏面に両面テープ貼付。
両面テープのない部分に接着剤塗布。
?貼り付け
下張ボードにアスノンコートを圧着。
その後養生。
?目地処理
目透かし部分に目地処理。
?検 査
?清掃・片付け
表面の汚れを清掃。
?完 了
施工要領
- ボード下張り
あらかじめ施工されている下地に、下張用のボードを平滑に張ってください。(下張ボードが既に張られている場合は省略可) - 墨出し・割付け
下張ボードの上にアスノンコートの割付けを行い、墨出ししてください。板の継ぎ目は、3mm以上の目透かし張りかジョイナーを使用ください。 - 切断加工・穴開け加工
割付けに従い、アスノンコートを切断してください。切断には、集塵機付き電動丸鋸(チップソー又はダイヤソー)を使用してください。現場の規制等によりカッターを使用する場合は、カット方法に注意を要します。定規を当て刃で軽く筋目を入れた後に、数回繰り返して深く切れ込みを入れてください。又、カッターの刃を直角に当てると、バリの発生が軽減されます。切断面の小口はサンドペーパー等で面取りを行ってください。面取りは所定の幅に仕上げ、必要な場合補修塗料で塗装してください。穴開けはハンドドリル又は電動ドリルを使用してください。配管や配線用の穴はホールソーで開けるか、ドリルで小穴を開けた後ジグソー等で切断してください。穴開け後は、サンドペーパー等で小口を整えてください。L型や□型中抜き等の切り欠きはできるだけ避けてください。クラック発生の原因になります。やむを得ず切り欠きを入れる場合は、必ずコーナー部に12mmφ以上の小孔を開け、コーナーをRにして切断してください。 - 裏面に両面テープ及び接着剤塗布
アスノンコート裏面の埃を、ウエス等できれいに拭き取ってください。両面テープはアスノンコート裏面の四周端部からの間隔を5ミリ以内(ジョイナー施工の場合等を除き)になるように、また中間部は壁450mm以内、天井300mm以内の間隔で張り、強く押さえこむようにアスノンコートに密着させてください。接着剤は図の様に、四周部については両面テープに沿って両面テープとの間隔を10mm程度に塗布して下さい。中間部も同様に塗布して下さい。接着剤は150g/m2程度を目安に直径8mm以上のビート状に塗付してください。--図参照 - 貼り付け
両面テープと接着剤を塗布したアスノンコートを、下張ボードに圧着してください。30~40分経過後、再度表面より充分に圧着してください。但し、ゴムハンマー等での衝撃を加える圧着は、避けてください。端部が浮いている場合は、当て具を使い、目地部に釘で押えてください。尚、貼り付け後にずらし等の位置修正はできませんので、注意して貼り付けてください。圧着後24時間以上の養生時間を確保してください。
※(注意)冬場に外気温が下がると両面テープの粘着性が著しく落ちる場合があります。
その際は、テープを温める等の対応で、粘着性を確保して下さい。 - 目地処理(シーリング工法の場合)
アスノンコートの小口にプライマー処理を行い十分に乾燥させ、目透かし部分に目地処理を行ってください。目地処理は接着剤の硬化後、施工後少なくとも24時間以上経過してから 行ってください。その際、マスキングテープは建築塗装内装用を使用してください。ガムテープ・ビニールテープなどは使用しないでください。 - 検査
全体の汚れや仕上がりを検査してください。 - 清掃・片付け
化粧面の汚れは中性洗剤によりウエス等で拭き取ってください。残材は、作業管理者の指示に従って下さい。 - 完了
作業例
-
切 断(丸鋸又はカッター)
-
接着剤塗布(角部は接着剤多めに)
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切断面の木口処理
(やすり及びサンドペーパー) -
圧 着(叩いたり、部分的に強く押し付け過ぎたりしない)
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両面テープ張り
-
目透かし
施工上の注意事項
高所作業での足場の確認及び安全帯使用の徹底。脚立等使用時の作業標準の遵守。設計施工図の確認及び係員との打ち合わせ。
取扱注意事項
- 保管方法
製品は直接床に置かず、パレットや桟木を用いて、屋内の平らな場所に水平に保管してください。保管の際は、表面を合わせ間に合紙を挟んだままで保管ください。奇数枚になる場合は、化粧面を下になるように積み、一番上には保護用の当て板を載せてください。又、立てかけての保管は絶対にしないでください。 - 取り扱い
持ち運びは板の中心を持ち、面を垂直にして端部の破損を防ぐ等、注意し乱暴な取り扱いを避けてください。特に一点に加重がかかる様な取り扱いをしますと、表面に目に見えない微細なクラックを生じさせる原因となります。又、素手で扱うと手の脂分が付きますので、取り扱いには手袋を使用してください。
割り付けの注意事項
- ドアや天井照明器具廻りの仕上げの際には、化粧板をL型状態に切り込む事を避けて、切り込みの無いような割り付けを行ってください。
- 室差圧による壁、天井の動きや、ドア開閉の衝撃、機器の振動により、加工部入隅部分からクラックが発生する恐れがあります。
- やむを得ず切り欠きを入れる場合は、必ずコーナー部に12mmφ程度の小孔を開け、コーナーをRにして切断してください。
切断加工の注意事項
- 切断には集塵機付き電動丸鋸をお勧めしますが、現場の規制等でカッターを使用する場合、定規を当てて最初刃先で軽く筋目を入れてから直角に数回深く(化粧面へ板厚の1/3(2mm)以上)切れ込みを入れて下さい。
- 必ず、敷き台をして切れ目の反対側(裏面側)に折って下さい。
- 切り込み深さが浅いと一般部で割れる危険性がありますので、注意して下さい。
- 切断面の小口はカッター施工の場合必ずバリが発生しますので、サンドペーパー等で面取りを行ってください。カットの際に刃をなるべく板に垂直に当てるとバリの発生が軽減されます。面取りは所定の幅に仕上げ、必要な場合補修塗料で塗装してください。
- L型や□型中抜き等の切り欠きはできるだけ避けてください。クラック発生の原因になります。やむを得ず切り欠きを入れる場合は、必ずコーナー部に12mmφ以上の小孔を開け、コーナーをRにして切断してください。
接着施工の注意点
- アスノンコートは表面と裏面の組成や密度が違うため、表面側にある程度の反りが発生します。従って接着施工の際は特にボード周辺部の接着性が重要になります。両面テープはボード四周の端部から5mm以内(端部ギリギリ)の部分の全周囲に、しわの出ないように貼りつけてください。ボード中心部へのテープ貼りは壁施工で1ライン、天井施工で2ライン以上必要です。
- 両面テープはアスノンコートの裏面に貼り付けた後、樹脂ローラー等でアスノンコートの裏面に圧着してください。
- 接着剤の塗布は四周部の両面テープの内側10mm程度の部分にしっかりと連続して厚く盛り上げる様に行ってください。接着剤の使用量はおおむね3×8板で333m?カートリッジ1本の使用が目安です。
- 接着剤の塗布量が少ない場合、施工後に?れの原因になります。
- 接着剤は、両面テープに付着しないようにしてください。これも、施工後に?れの原因となります。
- 尚、両面テープ・接着剤はアスノンコート用専用品を弊社でも用意しておりますのでご用命ください。
化粧面のクリーニング方法
アスノンコートの日常のクリーニングは、柔らかいウエスやスポンジで水拭きをした後に空拭きを行うか、中性洗剤を水で薄めたもので軽く拭いた後水拭きを行い、空拭きを行ってください。磨き砂、金属たわし、ナイロンたわし、研磨剤入り洗剤のご使用は避けてください。 強く拭くと艶が変化する場合があります。落ちにくい汚れについては、以下の通りに実施して下さい。
汚 染 物 | ク リ ー ニ ン グ 方 法 |
---|---|
鉛 筆 | 日常のお手入れより濃くした中性洗剤(1:20~50)で拭き取り、 水拭き後、空拭きを行う。 |
手 垢 | 同上 |
水性マジック | 同上 |
油性ボールペン | 消毒用アルコールで軽く拭き取り、水拭き後、空拭きを行う。 |
油性マジック | 上記で落ちない場合、アルコールの代わりにシンナーを使用し、 水拭き後、空拭きを行う。 |
靴 墨 | 同上 |
クレヨン | 同上 |
口 紅 | 同上 |
マニキュア | 同上。又は除光液で拭き取り後、水拭き、空拭きを行う。 |
<ご注意> 汚れが落ちない場合に強く拭くと艶が変化する場合があります。